蔵書 › 毛沢東選集 第五巻 › 社会主義革命と社会主義建設の時期(一)
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孫中山先生を記念する
(一九五六年十一月十二日)
これは、毛沢東同志が孫中山先生の生誕九十周年を記念して書いた文章である。
偉大な革命の先駆者孫中山先生を記念しよう!
中国の民主主義革命の準備期に、先生が中国の革命的民主派としてのはっきりした立場に立って、中国の改良派とするどい闘争をおこなったことを記念する。このたたかいにおいて、先生は中国の革命的民主派の旗じるしであった。
辛亥革命の時期に、先生が人民を指導して帝制をくつがえし、共和国をうちたてたその偉大な功績を記念する。
第一次国共合作の時期に、先生が旧三民主義を新三民主義に発展させたその偉大な功績を記念する。
先生は政治と思想の面で、われわれに多くの有益なものをのこしてくれた。
現代の中国人は、ひとにぎりの反動分子をのぞいて、みな、孫先生の革命事業の継承者である。
われわれは、孫先生がなしとげえなかった民主主義革命をなしとげ、さらにこの革命を社会主義革命に発展させた。いま、われわれはこの革命をなしとげつつある。
事物はつねに発展するものである。一九一一年の革命すなわち辛亥革命からことしまで、わずか四十五年しかたっていないが、中国の姿はすっかり変わった。さらに四十五年たてば、二〇〇一年になる、つまり二一世紀にはいるが、そのころには、中国の姿はさらに大きく変わっているに違いない。中国は強大な社会主義工業国に変わっているであろう。中国はまた、そうなっているべきである。中国は九百六十万平方キロメートルの土地と六億の人口をもつ国であるから、当然、人類にかなり大きな貢献をしなければならない。だが、こうした貢献は、これまでの長いあいだ、あまりにも少なかった。われわれはこのことを恥ずかしく思っている。
しかし、謙虚でなければならない。現在そうでなければならないだけでなく、四十五年後もそうでなければならず、永遠にそうでなければならない。中国人は国際的なつきあいの面で、大国主義を断固として、徹底的に、きれいさっぱりと、のこらす一掃しなければならない。
孫先生は、謙虚な人であった。わたしは、先生の講演をいくども聞いたことがあるが、先生には偉大な気迫があると感じた。中国の歴史や当時の社会状況の研究に意をそそぎ、また、ソ連をふくむ外国の状況の研究にも意をそそいだところからみて、先生はひじょうに虚心な人であったことがわかる。
先生は、誠心誠意、中国を改造するために、生涯の全精力をつかいはたした。まことに、国のためひたすら力をつくし、死ぬまでやまない人であった。
時代の流れをその先頭に立ってみちびいた多くの偉大な歴史的人物が、たいていそれぞれの欠点をもっていたように、孫先生にもその一面があった。このことについては、歴史的条件にもとづいて、よくわかるように説明すべきであり、先人にたいしてあまりにも多くを求めてはならない。